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1999-07-28 ArtNo.19925
◆<星>6月の製造業生産18.4%アップ
【シンガポール】シンガポールの6月の製造業生産は化学部門の好調に牽引され、目覚ましい18.4%の成長を見た。これにより第2四半期の製造業成長率も14.1%を記録した。
経済開発局(EDB)が26日発表したところによれば、製造業付加価値生産の43%を占める電子部門の成長率は23.7%と、5月の33.9%から鈍化したものの、4月の11.7%を上回っている。
電子生産の成長鈍化は主にディスク・ドライブの生産下降や価格の急落に伴うものだが、通信機器やチップの生産は急増、パーソナル・コンピューター(PC)やプリント基板アセンブリー(PCBA)の生産も拡大した。
6月にスターパフォーマンスを示した化学部門の成長率は36.7%と、5月の23.7%を上回った。特に薬品生産の伸びは94.7%と、5月の71.4%を上回った。精薬品のこうした伸びは主に欧州方面からの受注急増に伴うもの。工業用化学品/特殊化学品は44.6%の力強い成長を見たが、5月の46.3%の伸びには及ばなかった。域内市場の強い需要が、電子化学品/無機添加剤/水処理薬品/芳香剤の生産の拡大につながった。しかし石油精製部門は域内石油精製施設の拡大に伴う競争の激化と低マージンに災いされ、9.8%のマイナス成長を記録した。また保守のための工場閉鎖等で石油化学部門の生産も5.6%の落ち込みを見た。
工学部門では精密工学が、電子部門の好需要に支えられ7.1%のプラス成長を維持したものの、プロセス・エンジニアリングと輸送機器部門は引き続き14%と0.7%のマイナス成長をマーク、全体としては1.2%の成長にとどまった。しかし5月のマイナス0.8%に比べ改善している。
第2四半期の成長率14%は、GKゴーの9%、SGセキュリティーの10%の予測値を上回っており、GKゴーは今年通年の国内総生産(GDP)成長予測を3.6%から5%に上方修正することを検討している。GKゴーは下半期の製造業成長率を7-9%と予想しているものの、同社アナリストは、仮にY2K対策の完了に伴う需要軟化やY2Kに伴う新規発注の来年以降への繰り延べが米国市場に生じるなら、同成長見通しを下方修正するとしている。
ちなみに貿易開発局(TDB)は先週、6月の国産非石油製品輸出の伸びが期待を裏切る7.5%にとどまったと報告している。5月には15.5%の伸びが記録されていた。(BT,ST,LZ:7/27)
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