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1999-08-05 ArtNo.20016
◆<星>スンブコープのS$140億ガス契約に陰影
【シンガポール】SembGasが今年1月にインドネシアの国営石油会社プルタミナと結んだ天然ガス供給契約(80億米ドル)の有効性に疑問が生じている。
インドネシア当局は、インドネシアとシンガポール間の海底パイプラインの敷設を3億3580万米ドルで受注した米国の建設大手McDermottを不正入札の容疑で調査しており、仮に契約が取り消されれば、天然ガス供給が10~12カ月遅れる可能性がある。そうなれば燃料供給を待つ複数の産業プロジェクトにも深刻な影響が生じる。
スンブガス・コンソーシアムを率いるスンブコープ・エンジニアリングのTan Kin Fei社長は3日、事態を非常に憂慮していると語り、同社と政府機関が西オーストラリアのノース・ウェスト・シェルフの天然ガス田を最近視察したことを明らかにした。また、カタールやオマーンなど中東諸国を年内に訪問し天然ガス供給の可能性を探る計画という。
マクダーモット社不正調査委員会によると、入札のプロセスが不透明であり、発注に際してプルタミナに政治的圧力がかかった疑いが有るという。スハルト前大統領の友人モハマド・ボブ・ハッサン氏はマクダーモットのインドネシア業務の18%の権益を握っている。同社は不正疑惑を否定している。(ST,BT:8/4)
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