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1999-09-13 ArtNo.20382
◆<星>SES/Simex、エクスチェーンジ・センター移転見合わせ
【シンガポール】シンガポール証券取引所(SES)とシンガポール国際金融取引所(SIMEX)は、シェントンウェイに目下建設中の28階建てオフィス・ビル“ザ・シンガポール・エクスチェーンジ・センター”への移転を見合わせるもようだ。
SESとSimexは1994年にインダストリアル・コマーシャル・バンク(ICB)と取り交わした覚書の下、新築ビルの17万平方フィートのスペースを2億Sドル以上で購入することになっている。しかし消息筋によれば、両取引所は同スペースを他社に賃貸することを検討しているようだ。
1994年当時、両取引所は、急速に拡大する取引量に対応してより広いフロア・スペースが必要と判断、新築オフィス・タワーの61%のスペースを予約したが、5年後の今日Simexは国際的趨勢に倣いその取引を電子システムに転換しつつある。来月にはこの種のシステムが実際に稼働し、今後新たに導入される金融商品はいずれもフロア取引方式に換えて電子取引方式を採用することになる。
しかしエクスチェーンジ・センターが完工する2001年上半期までに現在のオフィス・スペースの供給過剰が改善するかどうかは定かでなく、またシェントンウェイは1994年当時ほど、優良オフィス街とは言えなくなっている。今日では新金融街のラッフルズ・プレースばかりでなく、サンテク・シティーやマリーナ・スクウェアのオフィス・スペースも、シェントンウェイのそれより高値をつけている。
このためSESやSimexの管理層は、5年前に行った先行投資を如何に処理するか、頭を悩ましているものと見られる。
SESとSIMEXは、BT紙の質問に対して、両取引所が今年12月1日に合併後、当面入居するスペースを目下物色しており、SECの完成後に同ビルに入居するか否かは、追って検討するとしている。Simexの一部の部門は既存のOUBセンター(ラフルズ・プレース)にとどめられ、他の部門はSESが目下入居しているザ・エクスチェーンジ・ビルディング(セシル・ストリート)に合流する。Simexの既存トレード・フロアは予想される将来の需要に応じられるため、OUBセンターから直ちに移転する必要はない。しかし最終的にはSESとSimexの全ての部門が一つの屋根の下に入ることが目指されていると言う。(BT:9/9)
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