SEAnews 1999-09-27 ArtNo.20519

【シンガポール】ビジネスマン、オン・ベンセン氏は政府系不動産会社ピデムコ・ランドと、ヒタチ・タワー及びカルテックス・ハウス・オフィス・ブロックの売却交渉を進めているようだ。消息筋は取引の額は8億Ｓドル前後と予想している。
オン氏のリーフ・ホールディングズと興和不動産の対等出資会社Savu Investmentsは、ヒタチ・タワーの100％権益とカルテックス・ハウスの80％の権益を握っており、カルテックス・ハウスの残りの20％の権益はシティバンクが保持している。
当初Savu Tower projectと呼ばれた両ビルの建設工事は1992年と1993年に完成、37階建てヒタチ・タワーはコリヤー・キーに、カルテックス・ハウスはラッフルズ・プレースに面している。両ビル合わせて49万5000平方フィートのオフィス・スペースと5万4000平方フィートの小売スペースを擁する。
999年リース権付きヒタチ・タワーに関しては平方フィート当たり1500Ｓドル、99年リース権付きカルテックス・ハウスについては同上1300Ｓドルの売り値が提示されているようだ。同単価からすれば、両ビルの全体の売値はほぼ8億Ｓドルと、昨年オーナーらが売却を試みた際の10億Ｓドルを5分の1ほど下回るが、ピデムコは一層のディスカウントを求めているもようで、共同買収のパートナーも物色しているようだ。
オン氏は過去2年来内外の資産売却を通じた負債軽減を図っており、両ビルの売却もその一環と見られる。オン氏傘下のホテル・プロパティーズはザ・フォーラムの59％の権益売却を図っていると言われる。(BT:9/22)