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1999-10-04 ArtNo.20594
◆<星>9月の資材調達責任者指数61.7、製造業の堅調示す
【シンガポール】主要電子部品やコンポーネントの供給逼迫が懸念されているにも関わらず、9月の資材調達責任者指数(PMI)は61.7をマーク、シンガポール製造業の健全さを裏付けた。
シンガポール調達資材管理研究所(SIPMM)が先週発表したPMI報告書によれば、一部の電子部品の世界的供給不足から、納期の遅れや値上がりが懸念されており、その影響は、化学やケーブル業界にまで波及するものと予想されている。
とは言え資材調達責任者100人から得たデータは、先月末時点においても製造業が依然として安定成長の軌道上にあることを示している。
SIPMMが毎月発表するPMI報告書には新規受注/生産高/在庫/価格/雇用/納期等9種類の指標が含まれ、指数が50を超えれば製造業活動の拡張を、50を下回れば縮小を意味する。PMIは今年6月に69.0のピークに達した後7月、8月には鈍化傾向を示したが、9月には0.3%ポイント・アップ、61.7をマークした。
製造業各カテゴリーの大部分が成長基調に有り、特に食品/化学/石油化学/紙製品業界にこうした傾向が顕著となっている。
今年5月以来PMIは61以上のレベルを維持しており、シンガポールの国民総生産(GDP)のほぼ4分の1に寄与する製造業界の先行き楽観姿勢が窺える。
特に電子産業のPMIは5月以来64以上のレベルにあるが、9月には67.2と8月の68.6から1.4%ポイント下降した。これは主に受注/生産/在庫指数が何れも下降したことによる。SIPMM主任(CEO)のフィリップ・ポー教授は電子産業のPMIは今月も鈍化傾向を辿るものと予想した。それによると電子企業の15%がキー・コンポーネントの世界的な供給不足を報告しており、サプライ・チェーン全体にその影響が波及、その結果、9月のサプライヤーの納期指数は9.9%ポイント急降下し、50を割り込んだと言う。(ST,BT:10/1)
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