SEAnews 1999-10-16 ArtNo.20734

【クアラルンプル】与党連合国民戦線(BN/NF)議長を務めるマハティール首相は、次期総選挙の最終的日取りが協議されるものと予想されるＢＮ最高評議会を今月25日に招集するが、「政府が新年度予算案を早期に国会に上程するのは、繰り上げ総選挙に備えるためではないか」との記者の質問に対して、首相は14日、「新年度予算案は今月29日に国会に上程される。その日は総選挙は行われない」と語った。
首相はまた25日のＢＮ最高評議会の席で選挙問題が協議されることを確認するとともに、十分な有権者の支持が得られることが明らかになれば、国会は解散されるだろうと語った。それによると25日の会議は通常のもので、ＢＮ最高評議会では常に選挙問題が話し合われると言う。
首相はまた経済問題に触れ、「マレーシアは予想以上に良好な状況にある。第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は第2四半期よりも大幅に改善されるだろう」と見通した。
首相は、ダイム蔵相との間に金融業の再編問題を巡り意見の対立が生じているとの報道を否定、両者は、当初58の金融機関をアンカー銀行9行の下に統合する方針を決めた際も、最近同方針に修正を加えた際も、合意しており、これらの方針は自分と蔵相により決定されたものであると語った。また、金融機関の再編に対して柔軟な姿勢で臨むとの首相談話に関して中央銀行が沈黙を守っている点について、「中央銀行は政府の方針に当然従う。穿鑿されるような問題はない」と指摘した。(NST,STAR,ST,BT,LZ:10/14,15)