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1999-11-02 ArtNo.20892
◆<星・香・NY>証取リンクアップ準備:リー副首相
【ワシントン】シンガポール証券取引所(SES)は外国証券取引所との戦略提携を通じて流動性をプールし、24時間トレーディング時代の到来に備える必要がある。米国訪問中のリー・シエンロン副首相兼金融管理局(MAS)会長は先週金曜(10/29)当地で随行記者団のインタビューに応じ、以上の考えを語った。
それによると、シンガポールと香港の取引所の提携は、流動性、良好な管理、安定度等の上から最もロジカルなリージョナル・タイアップと言え、こうした提携の第1歩になり得る。またオーストラリアは香港に次ぐ候補者と言える。SESがこうした域内証取との戦略提携を通じてその流動性をプールするなら、ニューヨーク証取(NYSE)やナスダック、あるいは欧州証取はSESをより魅力的なパートナーと見なすはずである。
株式市場は、目下のところそれぞれのタイムゾーンの中で孤立的な取り引きを行っているが、債券市場が既にそうであるように、最終的には24時間トレーディング時代を迎えるはずである。NYSEは取引時間を拡大する必要から世界の他の証券取引所との提携に強い関心を寄せている。
しかし実際のところこの種の提携は決して簡単に実行できない。市場管理者は、規則や習慣の異なる市場の投資家が国境を跨いで取引に参加することにより、ローカルの投資家や市場が受ける影響を把握しかねている。しかしインターネット・トレーディングが普及する中で、ルールを変更し、国境を跨いだ取引を許容せざるを得ない状況になりつつある。
こうした潮流とは逆に、個々の国がそれぞれ独自の証券市場を育成しようとする動きも存在する。シンガポールとマレーシアの間に生じたセントラル・リミット・オーダー・ブック(CLOB)を巡る紛争はその例である。しかしもし域内諸国が皆この種の方式を採用するなら、国際投資家が東南アジアの株式を取り引きするのは極めて困難で、域内市場はそろって時代の潮流に取り残されることになる。
シンガポールの証券ブローキング業界の再編に関しては、SESとシンガポール国際金融取引所(SIMEX)が合併する12月1日に、関係措置を発表できる見通しだ。
一方、シンガポールの保険業界には、取り分け普通保険業界にはさしたるプレーヤーが存在しない。合併統合が必要だが、政府の命令によりそうすることは困難である。今必要なことは、規模の経済性が追及されるような競争環境を醸成することである。現在のシンガポール保険市場は閉鎖され、保護されているが、地元プレーヤーと外国企業が併存し、小市場ながら内部では自由な競争が展開されている。しかし外部のプレーヤーは競争に参加できない。国内市場に早期に進出した外国保険会社を何故特別扱いせねばならないのか、外部の保険会社は新サービスや新チャンネルをシンガポールにもたらしてくれるかも知れない。いずれにしても国内保険市場の処遇に関してはなお慎重に検討する必要がある。
SESとSIMEX統合後の新取引所の最高経営責任者(CEO)に関しては目下世界的規模で人材のハンティングが行われている。最良の人材を求める必要があり、シンガポール国内にはこの種の人材は決して多くない。このため新CEOは外国人になる可能性が大きいと言う。(ST,BT,LZ:11/1)
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