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1999-11-26 ArtNo.21136
◆<星>香港ラミネート会社キングボード、銅箔部門をSESに上場
【シンガポール】香港証取上場のラミネート・メーカー、Kingboard Chemical Holdings(KCH)は銅箔部門をシンガポール証取(SES)に上場させる計画だ。
親会社キングボード・ケミカルの専務取締役(MD)も務めるKingboard Copper Foil Holdings(KCFH)のPatrick Chan会長は24日記者会見し、シンガポール市場は確かに公開公募(IPO)のラッシュだが、同社は投資家に訴える内容を備えているため旺盛な反応が期待できると自信を表明した。
KCFHは既にSESに上場を申請しており、来週にも原則的認可が下りる見通しだ。このため来月にはIPOを行えるものと予想している。
売り上げの90%を親会社に依存する同社に対して、一部のアナリストは過剰依存と評するが、チャン氏は90%のビジネスが安定していることを意味し、これは強味であると強調した。親会社のKCHの純益は1993年に香港証取に上場して以来、当初の2000万HKドル(S$430万)から1999年3月期の1億2810万HKドルに拡大、99年3月期の売り上げは9億7480万HKドルを記録した。
KCFHの1999年3月期年商は1億7000万HKドル、純益は約4000万HKドルを記録した。中国ビジネスがグループ営業額の90%に貢献、銅箔の年産量は8000トンと、中国屈指のプレーヤーになっている。
銅箔はラミネート製品やプリント基板(PCB)の原料となり、消費用電子製品業界のPCB需要が拡大するのにともなって銅箔の需要も増加が見込まれる。世界のPCB需要は1996年以来、年率7.5%、中国に限っては年率10%の成長が見られた。世界には1ダースほどの銅箔メーカーが存在するだけのため、同社がこうした潮流から受ける恩恵は大きい。
公募調達した資金は主に設備能力の拡張に当て、年産1万8000トンを目指す。広州の製造施設の稼働率は2001年に上限に達する見通しと言う。(ST,BT,LZ:11/24)
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