SEAnews 1999-12-09 ArtNo.21270

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の精密金属部品メーカー、Amtek Engineeringは、地元スタートアップ企業Internet Applianceの54％の権益を700万米ドルで買収した。インターネット・アプライアンスは、インターネット・ベースの仮想専用回線ネットワークを手軽に構築できる装置の製造販売を手がけている。
インターネット・アプライアンスの創設者Gregory Hauw社長によると、同社は中小企業をターゲットにその製品を販売しており、来年末までにナスダックへの登録を果たす計画だ。目下別に1000万～1500万米ドルの資金を調達すべく、他の投資家との協議を進めている。
企業が仮想専用回線ネットワークを構築する際には、通常様々な業者からサーバーやソフトウェアを購入せねばならないが、同社の製品はインターネットへのアクセスからセキュリティーまで1ボックスに収めてある。このため家電製品の手軽さで、ノブさえ回せばよく、コストも僅か200～300米ドルで事足りる。インターネット・アプライアンスは米国の電子製品流通会社Ingram Microを米国におけるディストリビューターに指名、既に米国向け出荷を開始している。目下Hauw氏と同社スタッフがインターネット・アプライアンスの46％の権益を保持している。
今年通年(2000年6月期)の売り上げは1500万米ドルが見込まれ、向こう2年間に3倍に拡大する見通しだ。目下従業員は45人。スタッフの増強も計画されていると言う。(ST:12/6)