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1999-12-17 ArtNo.21364
◆<星>精密工学のSeksun、生命科学産業に進出
【シンガポール】シンガポール取引所(SGX)メインボード上場の精密工学会社Seksun Precision Engineering(SPE)は15日、オーストラリア拠点の生命科学会社Enzymaticsの新株200万株(増資後の総発行株式の8.6%)を100万Aドル(S$110万)で買収する契約に調印、別に300万株を買い増すオプションも認めらた。
来年にも欧州証取上場を予定するエンザイマティック社は、薬剤耐性菌(antibiotic-resistant superbugs)を駆除する抗生物質の開発に取り組んでおり、一部のプロジェクトは動物実験の段階を迎えている。同社のJohn Warmington取締役(R&D担当)によると、目下複数のプロジェクトを進めているが、その内のいくつかは商業段階に進む可能性が大きい。またThomas Tan重役(ED)は、「これまでの主要な成果は、院内感染症の原因になる様々なバクテリアを駆除する新抗生物質“Thomacin”を開発したこと」と指摘した。
シンガポールの上場企業が生命科学領域に進出するのは初めてのこと。シンガポール経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は最近、技術集約度の高い生命科学は、インターネットに続く成長領域と述べ、EDBがこの方面のスタートアップ企業に補助金を支出する可能性を示唆した。
SPEは新設の投資持ち株子会社Welryを通じて、エンザイマティックに投資する。Welryは近くSeksun Investmentsに社名を改める。SPEのSteven Chong重役(MD)によると、新会社を通じ、高い投資収益が見込めるハイテク産業への投資を行う。エンザイマティックへの投資は長期性のものだが、ライフ・サイエンスはエキサイティングな投資領域で、シンガポールでもバイオ・メディカル・テクノロジーやヘルス・リサーチは主要産業に成長する潜在性を有すると言う。(ST:12/16)
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