SEAnews 1999-12-21 ArtNo.21398

【クアラルンプル】ジョホール州Tanjung Pelepas港(PTP)は来年2月の正式開港に向け、域内中継貿易ハブとしての全貌を現しつつある。
ＰＴＰのMohamed Sidik Shaik Osman重役(ED)によると、開港時には第1期プロジェクトで建設される予定の6つのバース中2つの準備が整う。これら2バースのコストは1億Ｍドルで、来年末に完成予定の総延長2.16キロの残り4バースのコストは2億Ｍドル。
今年10月に試運転を開始して以来、90隻が既に寄港、1万7000ＴＥＵ(20ﾌｨｰﾄ･ｺﾝﾃﾅ換算単位)のコンテナが処理された。この内80％が中継貿易品で占められている。ＰＴＰとしては初年度に75万ＴＥＵ、5年内に年間300万ＴＥＵの処理を目指しており、内80％が中継貿易品になる見通しだ。ちなみに第1期プロジェクトでは最大380万ＴＥＵの処理能力を有する施設が設けられる。
目下、クレーン3基が稼働しているが、来年2月までに6基、来年4月までに9基に拡張され、これにより年間100万ＴＥＵの処理が可能になる。
シンガポール港に比べ、港湾料金は30％ほど割安だが、ＰＴＰはシンガポールの市場を奪う考えはなく、より大きなパイをシェアすることを希望している。大部分の海運会社はシンガポールに本部オフィスを設けており、そこでは銀行サービスも受けられる。したがってこれらの海運会社は引き続きシンガポールを拠点とした集中管理を行うことができる。これに対してＰＴＰはより経済的な代替ファシリティーを提供すると言う。(NST,STAR:12/20)