SEAnews 2000-01-07 ArtNo.21468

【シンガポール】シンガポール・テレコム(ｼﾝｸﾞﾃﾙ)は今月、インターネットを通じた電話が誰にも手軽にかけられるウェブ・フォーンを率先して発売、ライバル・スターハブの攻勢に一矢を報いる。
シングテルのルーカス・チョー副社長(消費者市場営業担当)が先頃明らかにしたところによると、これまでコンピューターに手を触れたことがなく、インターネットにも無縁な少なからぬ人々にとっては、シングテルが最近打ち出した、全ての電話契約者にインターネットへの無料アクセスを認めると言うオファーもさして意味がない。しかしウェブ・フォーンはこうした状況を一変させる。電子レンジでもトーストはできるが、ことパン焼きに関してはトースターを用いるに越したことはない。これはトースターは汎用ではないからである。同じようにパソコン(PC)でインターネットをサーフすることはできるが、ウェブ・フォーンを用いるに越したことはない。
ウェブ・フォーンの値段は1000Ｓドル弱。これまでネットにアクセスしたことのないものは、ウェブフォーンを購入するはずで、ネット・マニアもウェブ・フォーンに関心を抱くはずである。
シングテルはスターハブに対抗して直ぐにもインターネット無料アクセスを提供できたが、ウェブ・フォーンの発売の時機に合わせた。これによりスターハブの攻勢に効果的に反撃できると言う。(ST,LZ:12/27)