【クアラルンプル】電子部品／プラスチック型製造のVS Industry Bhd(VSIB)は電子製品需要の拡大から今年の売上が一層改善するものと予想している。
ＶＳＩＢのBeh Kim Ling会長兼ＭＤが年次報告書の中で語ったところによると、グループ利益の50％以上が輸出志向の製品に依存していることから国際需要の復調は、同社の自信を高めさせる。
垂直統合化を目指すＶＳＩＢの長期戦略は、プラスチック型製造業者から完成品製造業者へのスムーズな転換を保証、型の設計・製造やハイテク表面実装ビジネスへの事業の多角化に寄与するとともに、逆境に耐え市況の回復に乗じる適応能力の強化にも役だっている。
ＶＳＩＢは1998年に中国Shenzhenにおける製造業務を開始、中国電子産業市場を開拓する橋頭堡を築いた。新年度にはShenzhen工場の完全稼働を実現し、生産性を高める方針だ。
プラスチック製家庭用品の買い取りを手掛ける子会社Ezumi Enterprises Sdn Bhdも、オーストラリア、ニュージーランド、アラブ首長国連邦において、比較的大きな成果を上げている。
1999年7月期年度の年商は2億7400万Ｍドル、税引き前利益は1％増の2420万Ｍドルだった。(NST,STAR:1/8)