SEAnews 2000-01-21 ArtNo.21624

【クアラルンプル】パーソナル・コンピューター(PC)カード・コミュニケーション製品の製造と流通を手掛ける米国カリフォルニア州サウザンドオークス拠点のXircom Incorporatedは、21世紀も引き続きインターネットによる顧客へのアクセス提供に照準を合わせ、最先端の技術を駆使した使い勝手の良い製品の開発を目指していく。
マレーシア業務のＭＤを務めるザーコムのJeffery Tang副社長によると、同社は引き続きペナン工場を唯一の社内製造施設として経営して行くが、単一の製造拠点に依存するリスクを軽減し、製造能力も拡張するため、一部の製品の製造は社外に発注する。
また携帯電話がラップトップに取って代わることはないものと見られることから、引き続きラップトップ／セル式電話／その他の小型情報アクセス装置を併用するモバイル・ユーザーに照準を合わせた製品を開発して行く。
ザーコムの1999年12月期四半期の売上／純益は1億2410万米ドル／1530万米ドルと、前年同期の9850万米ドル／760万米ドル、前四半期の1億1560万米ドル／1100万米ドルを上回る過去最高を記録した。アジア太平洋地域は営業額の10％に貢献、リアルポート製品が引き続き市場シェアの拡大を牽引している。域内経済の復調が同社の営業額の拡大の原動力になったが、Ｙ2Ｋリスクに備え支出を抑制する慎重な市場情緒により部分的に相殺されたと言う。(NST:1/20)