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2000-02-01 ArtNo.21722
◆＜星＞市場開放と起業家育成が日本経済再生の鍵：上級相
【シンガポール】シンガポールのリー・クアンユー上級相は先週(1/28)、日本商工会議所(JCCIS)創設30周年式典の席上、市場開放と起業家の育成が日本経済再生の鍵になると指摘した。
それによると、韓国、台湾、香港、シンガポールは何れも日本を手本として工業化を図ってきたが、冷戦構造が崩壊し、市場開放の時代が到来する中で、日本方式は最早通用しなくなった。
日本や韓国を初めとする東アジア諸国は、外国の文物を容易に受け入れぬ伝統的な文化風土を有するが、アジア企業が国際市場で米国企業と競争するには、やはり米国に見習い広く海外の人材を受け入れねばならない。
また科学技術が急速な進歩を遂げる情報技術(IT)時代においては、ベンチャー・キャピタルの支援を得た大量の起業家の存在が、一国の繁栄の鍵になることは、昨今の米国の成功からも明らかと言う。
リー上級相は、こうした点からＪＣＣＩＳに対し、シンガポールに中小企業センターを設け、日本の起業家が東南アジアにおけるビジネス機会を開拓するのを支援するよう提言した。(ST,BT,LZ:1/29)
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