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2000-03-07 ArtNo.21780
◆公定歩合引き下げは4月:中央銀行元総裁
【ムンバイ】ヤシュワント・シンハ蔵相は、新年度予算案に国民年金金利のカットや利子収入に対する課税免除を盛り込んだのは、中央銀行(RBI:インド準備銀行)が公定歩合を引き下げやすい環境を醸成するのが目的と語ったが、S Venkitaramanan元中央銀行総裁は2日、4月の月間金融政策が発表されるまでは、中央銀行がキー・レートを引き下げる可能性は少ないとの見通しを明かにした。
インディアン・エクスプレスが4日報じたところによると、Bimal Jalan中央銀行総裁は4月のポリシー・ステートメントの中でその方針を明かにする見通しで、それまでは公定歩合の引き下げが具体化する可能性は少ない。
中央銀行は公定歩合と同時に支払準備比率(CRR:Cash Reserve Ratio)を調整する必要があり、Jalan総裁が直ちに金利を引き下げるとは考えにくいと言う。
中央銀行は、毎年4月に通貨/金融政策を発表しているが、市場筋は新年度予算案が発表された直後に中央銀行が銀行金利とCRRを共にカットするものと予想していた。目下公定歩合は8%、CRRは9%となっている。
Venkitaramanan氏によれば、高額な財政赤字からシンハ蔵相は、政府と中央銀行が一丸となって金利を引き下げることを望んでいるものと見られ、Jalan総裁にしても毎年1兆ルピーの赤字を許容することはできないと言う。
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