【ニューデリー】カナダは当局Steel Authority of India Ltd(SAIL)の炭素鋼プレートに対して13.6％の暫定反ダンピング税を課した。
エコノミック・タイムズが14日報じたところによると、これはカナダ歳入局が昨年第4四半期に反ダンピング／反補助の調査手続きをとったのに伴うもの。政府筋によると、カナダ当局は、Algoma Industriesの訴えに基づき、ＳＡＩＬとインド政府に対する反ダンピング／反補助調査に乗り出した。今年1月にはカナダの調査団がインドを訪れ、その後カナダ当局はＳＡＩＬ製炭素鋼プレートに13.6％の暫定関税を課す方針を決めた。
現時点のＳＡＩＬのカナダ向け輸出はそれほど大きくなく、反ダンピング税の痛手も深刻ではないが、今後輸出量が拡大されれば、支払われる税額も拡大する。カナダ歳入局は、インド政府が提供する輸出振興資本財(EPCG)スキームにも、政府補助の嫌疑をかけている。しかしインド政府は同スキームは世界貿易機構(WTO)の規約を満たしているとの姿勢をとっている。これ以前には欧州連合(EC)がＳＡＩＬや他のインド企業に対する反ダンピング税の適応を見合わせた経緯がある。