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2000-03-17 ArtNo.21875
◆マードック氏、ムンバイにポストプロダクション・ユニット計画
【ムンバイ】メディア・バローン、ルパート・マードック氏(ニューズ・コーポレーション会長)は14日マハラシュトラ州のVilasrao Deshmukh首席大臣と会談、ムンバイのBollywood付近にポストプロダクション施設を設ける計画を披露した。
エコノミック・タイムズが15日報じたところによると、ニューズ・コープ傘下のスターTVは既にムンバイにプロダクション/マーケッティング施設を有する。フィルム及びTV用のポストプロダクション施設が設けられるものと見られ、特にフィルム制作に照準が合わされるものと予想される。ニューズ・コープはフィルム事業だけで最大1億米ドルの投資を予定しているとされる。投資計画の詳細は数日中に州政府に提出される見通しだ。
マードック氏はこの日の朝食会の席上、以上の計画を披露したが、同席にはDeshmukh首席大臣の他、Tata Consultancy ServicesのS Ramadurai重役(CEO)、MastekのAshank Desai重役(CEO)、Datamatics IndiaのLalit Kanodia会長、VSNLのSK Gupta会長、Ispat GroupのVinod K Mittal及びPramod K Mittal両氏、州政府のSuresh Kumar情報技術(IT)担当部長が同席した。
マードック氏によれば、ニューズ・コープはまた、ムンバイ付近にエンターテインメント・プログラミング・スタジオを設ける計画だ。
マードック氏は朝食会後、Deshmukh首席大臣や州政府幹部との密室会議に臨んだ。ムンバイはケーブルによるインターネットへの接続が確保されているが、マードック氏はこれらのケーブルを光ファイバーに転換することを提案した。これに対して首席大臣は如何なる情報技術(IT)投資も歓迎する州政府の意向を表明、具体的投資計画を明らかにするよう求めた。マードック氏は一定のタイムフレームの中で計画を徐々に明かにする意向を表明、これに対して首席大臣は如何なる投資申請も30日以内に認可、豊富な技術人材の提供を約束したとされる。
インディアン・エクスプレスの報道によれば、マードック氏は、地元パートナーと共同でムンバイにコンテンツ開発施設を設ける可能性を示唆した。同氏はコンバージャンス、コンテンツ、クリエーション、コネクティビティーの面で秀でた地元プレーヤー、恐らくイスパット・グループをパートナーに選ぶものと見られる。マードック氏の戦略地図上においては、バンガロールがソフトウェア開発の拠点と目されている一方、コンテンツの開発に関してはムンバイが注目されているようだ。
州政府筋によると、マードック氏は金融都市、Bollywoodに代表される娯楽センターとしてのムンバイの知名度に注目するとともに、光ファイバー・ネットワーク・プロジェクトに関心を表明したと言う。
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