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2000-03-29 ArtNo.21999
◆デリー、7月より全ての車両にEuro-II排ガス基準義務づけ
【バンガロール】デリー当局は国内各地に先駆け2000年7月より非4ストローク・スクーター、ディーゼル多目的車、Euro-II排ガス基準を満たさぬ商用車の登録を禁止する方針を決めた。この他、ガソリン・エンジン車のディーゼル・エンジン車への転換禁止も検討されている。
エコノミック・タイムズが27日、デリー市当局のRajiv Talwar環境部長の発言を引用して伝えたところによれば、デリーはこの種の厳格な排ガス規制を導入する国内初の都市になる見通しだ。
首都圏における浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter:大気中の粒径10ミクロン以下の粒子状物質)と一酸化炭素の規制基準を2倍に引き上げたことを誇りとするデリー当局は、必要が有れば最高裁に裁定を求めることも辞さない姿勢で、公共交通手段全てに圧縮天然ガス(CNG)等のクリーン燃料への転換を義務づけ、一般民間車両にもそうすることを検討している。既にデリー市内のガソリン・スタンドは3月31日までにCNGの在庫を確保するよう指示されている。
州政府は最高裁判決を受けて、昨年、車齢15年を超えるタクシー及び自動輪タクの路上走行を禁止した。民間の個人用車両についても同様の措置をとることが目下検討されている。そうなれば車齢15年を超える車両は首都圏から一掃されることになる。
Talwar氏は「こうした措置は社会的反感を呼ぶ恐れもあるが、大気汚染の70%が車両に帰因する状況では、避けては通れない」と語った。
州政府当局は、車両ばかりでなく首都圏の発電所や約6000のボイラーに対する調査にも乗り出しており、発電所にはelectro-static precipitatorsを、より環境にフレンドリーなbag house filterに転換するよう指導するとともに、石炭を燃料とするプラントには石油/ガスへの転換を勧告していると言う。
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