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2000-04-20 ArtNo.22244
◆IDFC、エスクローなしでIPPプロジェクトへの融資承諾
【バンガロール】インフラストラクチャー・デベロプメント・カンパニー(IDFC)は、エスクロー(第3者寄託金)なしでカルナタカ州の独立電力供給業者(IPP)2社Mangalore Power Corporation(プロモーター:CLP Power International)及びNagarjuna Powerに対する融資を認めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが19日、消息筋の言として報じたところによれば、これら2社はカルナタカ・パワー・トランスミッション・コーポレーションLtd(KPTCL)と、1013MW(メガワット)と1015MWの石炭火力発電所事業に関わる電力供給契約を結んだ。これらのプロジェクトのコストは各3700クロー(US$8.478億)と見積もられ、70:30の借入/自己資本比率からすれば、必要とされるローンの額は各2600クロー(US$5.96億)と見られる。IDFCの融資はプロジェクトの収益性をベースにしたもので、電力のバルク購入者KPTCLのリスクを覚悟せねばならない。
これまで金融機関は、電力購入者による信用状の発行、もしくはエスクロー口座の開設を通じた保証を要求してきた。
しかしDeepak Parekh委員会はKPTCLの財政状況はエスクロー口座を設ける状況にはないとする報告書を最近州政府に提出した。同委員会はKPTCLがエスクロー口座を設け得るプロジェクトの規模は、譬え年間10.5%の電力料引き上げと州政府による1600クロー(US$3.7億)の債務返済猶予を前提したにしても500MWまでとしている。IDFCは州政府が以上の報告を受理したのを受けて、エスクローなしで、借款を供与する方針を決めたものと見られる。興味深いことは、同報告書を作成したDeepak Parekh氏はIDFCのヘッドを務めている。
Parekh委員会はまたエスクロー・システムは送電事業の民営化計画を実行不可能にすると警鐘している。
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