SEAnews 2000-04-25 ArtNo.22262

【ニューデリー】インド政府は過去数年、インフラ開発の重要性を強調し、インフラ・プロジェクトの優先的な推進を公約してきたが、過去3年間のこの方面の成果は意気消沈する低調なレベルにとどまっている。
エコノミック・タイムズが22日、公式の筋の推計として報じたところによると、1997／98年度にはインフラ・プロジェクト107件の完成が目指されたが、実際には34件が完成したのみで、目標達成率は31.7％にとどまった。1998／99年度は95件中26件を完成、目標達成率は27％にさらに下降した。99／00年度の当初3四半期のそれは105件中28件、達成率26％となっている。
中でも鉄道部門は最悪で、1997／98年度には完成が目指された54プロジェクト中49プロジェクトが未完成で、目標達成率は僅か9％。その後の目標達成率も10％、21.7％、27％と低調だが、改善の跡は見られる。
こうした中で政府は月間及び四半期ベースのモニター制度、関係当局の合同見直し制度、請負業者／納入業者／関係当局の調整会議、プロジェクト促進専門委員会の組織等、目標達成率を向上させるための諸施策を講じていると言う。