SEAnews 2000-05-03 ArtNo.22347

【ニューデリー】インド政府は見積もりコスト220クロー(US$50412万)のノース・イースト・インターネット・コミュニティ・センター(NEICC)プロジェクトに関わる450ＶＳＡＴ(ﾍﾞﾘｰ･ｽﾓｰﾙ･ｱﾊﾟｰﾁｬ･ﾀｰﾐﾅﾙ:超小型地球局)やその他の機材の入札を近く募集する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1日報じたところによると、ＶＳＡＴを利用して北東7州とシッキムの487ブロック全てをインターネットでリンクすることを目指すもので、この種のプロジェクトがインドで実行されるのは初めてのこと。関係入札は詳細レポートの完成や支出管理委員会の認可を待って、向こう数ヶ月内に募集され、国際的スケールの入札になる見通しだ。
同計画の下、政府オフィスや他の主要公共施設をリンクしたネットワークが構築される他、コミュニティー・コンピューター・センターが設けられ、エレクトロニク・ガバナンス(電子管理)時代の幕が開かれる。
中央政府は各ブロックにコンピューター・センターを設けるコストを負担するが、次の段階の開発には民間の参加を求めることが計画されている。National Informatics Centre(NIC)が当初35～40カ所のＶＳＡＴ設置を引き受ける。残りのブロックにおけるＶＳＡＴ、コンピューター、ソフトウェアはアウトソーシングされる。
情報技術省は紛争地帯ジャンム／カシミールやマドヤプラデシュ／ウッタラプラデシュの少数部族地域における同様のプロジェクトを計画している。ジャンム／カシミールにおけるプロジェクトのコストは70クロー(US$1604万)と見積もられているが、他の2州におけるプロジェクト・コストはまだ算定されていない。
情報技術省は首相の依頼を受けてジャンム／カシミールにおけるプロジェクトのイニシアチブをとっているが、もともとジャンム／カシミールのFarooq Abdulla首席大臣が首相に州内におけるＩＴインフラの構築を要請したのが発端とされる。
これらのプロジェクトには2年間のタイムフレームが設けられているが、関係諸州の現状から見て、目標の達成はそう容易ではないものと見られる。総理府計画委員会はこれらのプロジェクトに中央政府として300クロー(US$6874万)の予算を組んでいるが、中央政府の最終的な出費はかなり超過する見通しだ。