SEAnews 2000-06-07 ArtNo.22698

【バンガロール】カルナタカ州バンガロール拠点のSimputer Trustが設計した低価格、高性能な携帯パーソナル・コンピューター(PC)のプロットタイプが、今年8月にお目見えする。
インディアン・エクスプレスが3日報じたところによれば、都市と農村双方のユーザーに簡易がコンピューティング・ソルーションを提供することを目指すSimputerはインテルの32ビット200ＭＨｚStrongARM RISCプロセッサーを搭載、Linuxオペレーティング・システムをベースにしており、値段は恐らく9000ルピー(US$204)以下。
インド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)のコンピューター・サイエンス学部やバンガロール拠点のEncore Software Ltdの支援を得た教授／専門家の7人チームにより創設された非営利団体のSimputer Trustは、完成した技術を関心を有するパーティーに提供する。当該パーティーは同技術を用いて製造した製品を営利を目的に販売できる。
ＩＩＳのSwami Manohar教授によると、提供したデザインを基礎に新たなアプリケーションの開発を奨励するのが狙い。Encore SoftwareのVinay Deshpande会長兼CEOによると、約5万ルピー(US$1138)の1回限りのライセンス料と引き替えに、法人や個人にデザインとソース・コードを提供する。ハードウェア及びソフトウェアのディテールもインターネットを通じダウンロードできる。
これらを基に派生的デザインが完成したなら、当該企業は自由に製品を製造し、利益を稼ぐことができる。しかしながら完成した新デザインをトラストに提供せねばならないと言う。