SEAnews 2000-07-05 ArtNo.23004

【ニューデリー】米国の大型家電メーカーWhirlpool社は、積極的な輸出拡大、コスト削減、ブランド・イメージの売り込みを通じてインド業務を今年内に黒字に転換させる計画だ。
エコノミック・タイムズが3日伝えたところによると、2000年3月期第1四半期に2.5クローの純益を計上したWhirlpool India Limitedは通年で20％の売上増を見込むとともに、インド最大の大型家電製品輸出業者になることを目指している。
ワールプール・インディアのGarrick D'silva重役(MD)によると、1999年度の損失は前年の55.23クローから14.76クローに縮小した。また今年第1四半期に続き第2四半期も黒字を記録した。ワールプール・インディアはインドの大型家電輸出の60％のシェアを占め、43カ国にその製品を輸出している。今年は輸出収入が売上の10％を占める見通しで、輸出業務は同社の成長戦略の主要部分を占める。インド冷蔵庫市場の26％、洗濯機市場の19％のシェアを占め、大型家電市場全体の25％のシェアを握ると自負する同社は最近、エアコンと電子レンジを市場に投入した。これら2製品も来年半ば以降には売上の急増が見込める。
ワールプール社はまた地元サプライヤーの数も昨年、130社から80社にカットした。売上の10％弱をブランド・イメージの売り込みに当てるワールプール・インディアは、現在Pune、Faridabad、Pondicherryに冷蔵庫と洗濯機の製造工場を有し、合計年産能力は230万ユニットにのぼる。