【ニューデリー】ロシアの国営石油会社Gazpromが、Gas Authority of India Ltd (Gail)が計画するイラン／インド深海ガス・パイプライン・プロジェクトに参画する見通しだ。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが7日伝えたところによれば、イラン政府はGailに対し、総工費30億米ドルと見積もられる全長1500キロの海底ガス・パイプライン建設プロジェクトへのGazpromの参加を検討するよう求めた。Gazpromは水面下2100メートルの深海にロシアとトルコを結ぶパイプラインを敷設した国営イラニアン・ガス・カンパニーにノーハウを提供した実績を有する。Gailは同要請に応じ既にGazpromと、イラン／インド深海ガス・パイプラインの事業化調査に関する協議を進めている。
消息筋によれば、深海ガス・パイプライン・プロジェクトはパキスタンの領海を通過する当初の海底パイプライン計画の代案だが、イランは最初の計画も放棄した訳ではなく、パキスタンとの交渉も継続している。深海パイプラインの工期は5年乃至7年で、日量20億立方フィートのガスを供給できると言う。