SEAnews 1995-07-11 ArtNo.2326

【クアラルンプル】国内における品不足が叫ばれる中でマレーシアのセメント輸出が昨年急増した。
公式の統計によれば、マレーシアは93年には僅かセメント1万1000トンとクリンカー7000トンを輸出しただけだったが、昨年は、シンガポールに4万トン、タイに4万トン、スリランカに1万9000トン、ブルネイに5000トン、モルジブに1000トンのセメントを輸出、またインドネシアに5万6000トン、タイに3万6000トンのクリンカーを輸出した。その一方で、マレーシアはインドネシアとタイから4万2000トンのセメントを、また日本、韓国、タイから154万4000トンのクリンカーを輸入している。この点に関するＭＢＴ紙の質問に対してセメント・コンクリート協会スポークスマンは祝祭日や雨季等で需要が停滞するシーズンには臨時に製品を輸出していると回答した。しかし、タイ南部との相互セメント供給協定は半島マレーシアの供給逼迫に伴い停止されており、マレーシアからの輸出は全て通産省の輸出許可に基づくものと言う。(MBT:7/10)