【ムンバイ】インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)は11日、2000－01年度の国内総生産(GDP)成長予測をこれ以前に発表した7.0％から5.8％に下方修正した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが12日報じたところによれば、ＣＭＩＥは2000－01年度の部門別成長見通しを農業1.5％(4.5%)、工業5.9％(7.5%)、サービス8.1％(8.5%)に、いずれも下方修正した(括弧内はこれ以前の予測値)。
ＣＭＩＥは9月の降雨が不順だったことから農業部門が昨年来の不振から回復することは最早望めなくなったとしている。それによると、石油価格の上昇は通年のインフレ率(卸売物価ﾍﾞｰｽ)を当初予想の7％から8％に押し上げるものと見られ、国際原油価格の上昇と資本流入の減退で、通年の経常収支の赤字も当初予想の44億7500万米ドルから80億米ドルに拡大する見通しと言う。
一方、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council for Applied Economic Research)は、これ以前に投資や農業生産の異なるシナリオを想定、7％、6.8％、6.4％の3つのＧＤＰ成長予測値を掲げていたが、NCAER幹部は1週間以内に発表する最新予測値は6.4％に近いものになると語った。