SEAnews 2000-12-18 ArtNo.24718

【バンガロール】地元複合企業ＨＣＬ傘下の情報技術(IT)子会社HCL Technologiesと米国Perot Systems Corporationの50：50の合弁会社HCL Perot Systems (HPS)は14日、インド国内に4つのソフトウェア・キャンパスを設ける野心的な事業計画を発表した。
インディアン・エクスプレスが12月15日伝えたところでは、ソフトウェア・キャンパスは、カルナタカ州バンガロール、ハリヤナ州Gurgaon、パンジャブ州Chandigarh、アンドラプラデシュ州ハイデラバードに設けられる。バンガロールとグルガオンの施設だけで230クロー(US$4917万)が投じられ、両キャンパスには2000シートが設けられる。
HCL TechnologiesのShiv Nadar社長兼CEOとPerot SystemsのRoss Perot Jr社長兼CEOが記者会見の席上説明したところによれば、ＨＰＳは事業拡張に際して金融／銀行、テレコミュニケーション、観光の3領域に照準を合わせ、内部的成長とともに、他社の合併／買収も計画している。
最近、カリフォルニア州Bay Areaのテレコム／ネットワーキング関連ソフトウェア会社Kay Software(年商1600万米ﾄﾞﾙ/従業員約100人)を買収したＨＰＳは、別の買収対象も物色している。
投資は段階的に行われ、主に内部資金で賄われるが、必要なら親会社から新資金の注入を受ける。また株式公開も検討している。
今年の営業額は360クロー(US$7697万)、純益は50クロー(US$1069万)が見込まれ、来年度は売上600クロー(US$1.28億)を目指す。
一方、ＨＰＳのVineet Nayyar重役(CEO)がヒンドゥー・ビジネス・ラインに語ったところによると、同社は目下カルナタカ州バンガロールに40クローを投じてオフショア・ソフトウェア・デベロプメント・センター(OSDC)を建設中で、来年2月までにパンジャブ州Chandigarhに、その後タミールナド州チェンナイ、アンドラプラデシュ州ハイデラバード、マハラシュトラ州プーナにも同様のセンターを設ける。
またニューデリーとバンガロールもしくはハイデラバードに、ＩＴインスティテュートを創設する。バンガロールにおけるスタッフの数は2000人に、ノイダのそれは1000人に拡大される。
ＨＰＳは、テレコム、金融、銀行、保険業界に照準を合わせ、Ｅコマース、アプリケーション・デベロプメント、アプリケーション・サービス・マネージメント、エンタープライズ・ソリューションを提供する。また顧客のニーズに応じ、柔軟なオプション(ｵﾌｼｮｱ･ﾃﾞﾍﾞﾛﾌﾟﾒﾝﾄ･ｾﾝﾀｰ､固定ｺｽﾄ/固定ｽｹｼﾞｭｰﾙ･ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ､ﾘｽｸ/収益分与契約､時間･物理的請負契約等)をオファーすると言う。