【ニューデリー】インドの外貨準備は395億米ドルをマークしたものの、ルピーの対米ドル為替レートは1米ドル＝47ルピーの心理的防衛ラインを遠からず割り込むものと予想されている。
インディアン・エクスプレスが1月2日報じたところによると、Institute of Economic Growth (IEG)の月間報告書“Monthly Monitor December 2000”は、これまでに55億米ドルを市場に注入してきたインディアン・ミレニアム・デポジト(IMD)が一層の資金注入を停止する中、昨年12月末時点の外貨準備は395億米ドル台、ルピー相場は47.15ルピー台をマークしたものと予想している。
ルピー相場は、石油輸入の拡大と外国機関投資家の引き上げで一層軟化するものと見られる。しかし純輸出の拡大、石油国際価格の安定、イラクとのバーター取引計画等は、ルピー相場の安定に寄与する見通しだ。石油輸入は86％の拡大を見たが、国連がイラクとのバーター取引を認めるなら、石油輸入支払いは大幅に縮小するはずと言う。