【バンガロール】スーパーコンピューティング・クラスターの開発を手掛けるCDC Linuxは組み込み型ライナックス・マイクロ・カーネル・ソリューションを法人向けに提供する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月6日報じたところによれば、ＣＤＣライナックスは電子製品メーカー等と提携し、組み込みソフトウェア・マイクロ・カーネルをカスタマイズする計画だ。GNU/HURDオペレーティング・システムの著名な専門家Anand Babu／Mridul Jain両氏によると、マイクロ・カーネルは組み込みソフトウェアに最適な性状を備えている。
ＣＤＣライナックスはまた組み込みソフトウェアを開発するため某コンピューター周辺機器メーカーと提携した。Jain氏によると、組み込みソフトウェアは、ＧＮＵベース・マイクロ・カーネルの実用的なアプリケーションと言える。
Babu氏によれば、電子製品会社はライナックス・マイクロ・カーネルをベースにした組み込みシステムを用いることにより、既存の電子製品に新たな機能を持たせることができる。組み込み装置ドライバ・ソリューションは新たなコンピューティング・パワーを必要とすることなく、その種の機能を追加できる。
シリコン・バリー拠点のCalifornia Digital Computersの一部門として2000年5月に発足したＣＤＣライナックスはまたハイパフォーマンスなBeowulfクラスターをインド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)を含むCouncil of Scientific and Industrial Research(CSIR)傘下の研究機関に売り込む計画だ。科学的アプリケーションや膨大なデータ処理を必要とするアプリケーションにはハイパフォーマンスな計算クラスタリング・ソリューションが必要とされるが、ベオウルフ・シリーズのクラスター・ベース製品は低コストなスーパーコンピューティング・ソリューションを提供する。同社はインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、データ・センター、ポータルにも同製品をオファーする方針だ。