SEAnews 2001-03-23 ArtNo.25546

【ムンバイ】国内の精錬会社が積極的な設備拡張を進めていることから2001－02年度の銅輸入が大幅に縮小するものと予想されている。
エコノミック・タイムズが3月21日、外資系銀行アナリストの言として報じたところによれば、精錬された銅の輸入量は今会計年度の4万5000～5万トンから2001－02年度の2万5000～3万トンに下降する見通しだ。インドの主要な銅精錬会社2社、Sterlite IndustriesとBirla Copperはその合計年産能力を10万トンから15万トンに拡張する。国営Hindustan Copperはもう1社の主要プレーヤーで、同社の年間精錬能力は約4万8000トン。これにより国内の合計年間精錬能力は27万～27万5000トンから33万～33万5000トンに拡大する。
これに対して国内の銅需要は、テレコム業界や自動車産業の成長に伴い2000－01年度の30万トンから32万5000～33万トンに拡大が見込まれる。取りわけ自動車に対する消費税を40％から32％に引き下げる措置が新年度予算案に盛り込まれていたため、自動車業界の需要急増が予想される。
しかし国内で生産された銅の一部は輸出されることから、インドは今後も引き続き銅を輸入する見通しだ。インドは年間3万～3万5000トンの銅を輸出していると言う。