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2001-04-20 ArtNo.25823
◆ヒーロー・モーターズ、中国企業に少数権益オファー
【ニューデリー】OP Munjal氏がプロモーターを務めるHero Motors Ltd(HML)は、中国企業に少数権益をオファーすることを通じて、ローエンド二輪車(スクータレット)市場における中国の脅威を回避する計画だ。
エコノミック・タイムズが4月19日報じたところによれば、Hero WinnerやHero Puchの製造を手掛けるHMLのPankaj Munjal重役(MD補)は先週中国に赴き複数の二輪車メーカーと関係問題を協議した。交渉相手には中国バイク製造業界のトップ・スリーに数えられるZong Shenも含まれている。Zong Shenは年間100万台のバイクと200万台のエンジンを製造している。
HMLが中国バイク・メーカーと提携する理由は、国内における製造コストの増大やモーペッド市場の縮小に対処するとともに、低コストな中国製バイクの流入から身を守ることと見られる。業界筋はこの点に関して「中国製バイクがインド二輪車業界に脅威を及ぼし、消費者が中国製バイクを望むとすれば、唯一の賢明な選択はこれと手を結ぶこと」と語った。HMLが中国のパートナーと如何なるバイクを製造しようとしているのか、まだ明かでないが、観測筋はボリューム生産に適したスクータレットと予想する。
HMLは1億人の自転車ユーザー、取りわけ北部の自転車利用者に照準を合わせているものと見られる。この種の階層にはモーペッドやスクータレットにアップグレードする潜在需要が存在する。しかし南部のモーペッド市場は既に飽和期に達している。
中国の低所得階層はインドのそれに比べ躍動性に富んでおり、中国のバイク会社はこうした階層を背景に大量生産を実現、コスト低減に成功している。HMLは中国からバイクの組み立てキットを輸入し、ローエンド市場の需要に応じる計画と見られる。
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