SEAnews 2001-05-09 ArtNo.25967

【ニューデリー】業界全体を被う悲観的空気とは若干異なり、インド産業連盟(CII)連合委員会(Ascon)の調査によると、昨年(2000-01)は76％の産業がプラス成長を記録、中でも25％の業種が前年を上回る成長率をマークした。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとエコノミック・タイムズが5月7日伝えたところによれば、調査された132部門中101部門がプラス成長を記録、内11部門は20％超、29部門は10～20％、61部門は0～10％の成長を達成、農業・食品部門、電機部門、ガラス製品部門、ゴム製品部門を含む34業種の成長率が前年を上回った。
調査の対象とされたのはＣＩＩやＣＩＩ関連組織のメンバー企業で、国内産業の全体の65％のシェアを占めている。
一昨年を上回る成長率を記録したものには、三輪車7％／－2％(昨年／一昨年の成長率対比：以下同様)、エアコン20％／10％、工作機械2％／－7.6％、製糖機械10.5％／0.7％、繊維機械20％／－2.3％が挙げられる。
しかしアルミ9％／14％、加工食品8.5％／10％等の業種は、前年を下回る成長率にとどまり、31業種がマイナス成長を記録した。
例えば、電機－4.1％／14.1％、変圧器－8.2％／－20.4％、電動モーター－1.5％／－12％、送電線－21.7％／－4.1％、開閉器－3.4％／－23％等の業種の不振は主にメガ発電プロジェクトの停頓に伴うものと見られる。
また自動車部門ではスクーター－30％／－4％、中・大型商用車－21％／39％、モーペッド－4％／8％等の部門がマイナス成長を記録。この結果自動車部品産業の成長率は前年の30％から昨年の1.5％に鈍化した。
輸出実績に関して回答した52業出中、15業種は20％以上、15業種は10～20％、12業種は0～10％の成長を報告、マイナス成長を報告したのは10業種にとどまった。特に軽商用車71％／－13％、スクーター27％／－30％、モーペッド59％／－22％等の輸出は好調だった。