SEAnews 2001-05-14 ArtNo.26010

【ニューデリー】民営化計画を巡る紛争から操業を停止していたBharat Aluminium Company Ltd (Balco)のKorba工場は9日、労働者が職場に復帰したことから67日ぶりに操業を再開した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月10日報じたところによると、この日午前6時に第1シフトの労働者が群を成して職場に復帰したものの、実際に操業が再開されたのはC. W. Deoras副社長が、機械設備のスイッチをオンにした午前11時半前後になってからだった。BalcoのS.C. Krishnan重役(MD)は、全ての労働者が職場に復帰、悪夢に終止符が打たれたと語った。それによると労働者らは中央政府がその支配権益をSterlite Industries Ltdに売却することに反対、新経営陣との交渉を拒絶して来た。しかし8日には労働者側が話し合いの席につくことを終に認め、経営者側は、7時間にわたる話し合いの末、労働者側が提起した25項目の要求を受け入れた。このため夜半になって双方は合意書を取り交わした。労働者の福利待遇はこれまで通り維持され、2ヶ月分の給与の前払いも認められた。労働者らは争議が長引く中で深刻な経済的困難に直面していたと言う。