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2001-05-16 ArtNo.26036
◆原料値上がりに関わらずポリプロピレンの値下がり持続
【ニューデリー】ちょうど1年前のポリプロピレン(PP)のトン当たり価格は、ほぼ現在と同レベルの3万9000ルピー前後だったが、その後6ヶ月にわたり急騰、2000年10月には約4万8000ルピーのピークに達した。しかし今では振り出しに戻り、インドのトップ・サプライヤー、Reliance Industries Ltd(RIL)は3万8000ルピーの値を付けている。PP価格は過去12ヶ月間に22%値上がりし、同レベルの値下がりを見たことになる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月14日報じたところによれば、汎用石油化学品は価格変動の激しいことで知られるが、今日の特徴は原料価格が上昇しているにも関わらず、値下がりしていること。換言すれば製造会社はインプット・コストの上昇を顧客に転嫁できないことを意味する。このことは需要の減退、取り分けアジア地域の消費の冷え込みを反映している。またPPの値下がりは、米国経済が減速に転じた2000-01年第3四半期にスタートしている。世界最大のPP消費国、米国経済のスローダウンは、PP国際価格を近い将来一層下降させる可能性がある。
RILの年間PP製造能力は100万トンと、インド国内市場をほとんど独占している。この他、Indian Petrochemicals Corporationが年産19万トン、Haldia Petrochemicalsが年産21万トンのPP製造施設を擁する。
PPは包装材、消費財、家具等、様々な製品の原料として利用され、包装材としてはポリエチレンの代用としても利用される。PPとポリエチレンは用途が類似しているが、PPの価格はポリエチレンを10~15%下回る。
米国経済の減速と日本経済の不振長期化は、PPの国際価格が一層下降する不吉な前兆と言える。こうした中で新年度予算が輸入関税サーチャージを廃止したことから、国内PP産業は輸入品との競争に晒され、マージンの一層の縮小を余儀なくされる見通しだ。国内PP消費業界の景気も不振なことから、国内価格も短期的に一層下降するものと予想される。
とは言え、インドのプラスチック消費は拡大基調を辿っており、またPPの使途は今後益々拡大することから、長期的展望は明るいと言う。
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