SEAnews 2001-07-19 ArtNo.26591

【ニューデリー】国営National Mineral Development Corporation(NMDC)は向こう10年間に6000クロー(US$12.78億)を投じ、ハイ・バリュー鉱物領域におけるプレゼンスを強化する方針だ。
エコノミック・タイムズが7月17日伝えたところによれば、ＭＮＤＣのP R Tripathi会長兼ＭＤは同紙に以上の消息を語った。それによると投資対象とされる鉱物にはチタニウムや金が含まれる。
拡張計画の一環として先ず1500クロー(US$3.2億)を投じ、鉄鉱生産能力を現在の1500万トンから3200万トンに拡大する。
またチャッティースガル州にRomelt技術を応用した年産30万トンの鉄鋼プラントを建設、最終的にキャパシティーを60万トンに拡大する。
ハイバリュー・ミネラル・サンドの開発には1500クロー(US$3.2億)を投じる計画で、合計年産10万トンの3つのプラントを建設する。アンドラプラデシュ州Vishakapatnam付近におけるプロジェクトに関してはIndian Rare Earths及びAndhra Pradesh Mineral Development Corporationと合弁を組み、タミールナド州とオリッサ州でも関係探査ライセンスを取得する計画だ。これら3州に設けるプラントの年間キャパシティーは各3万トン強になる。
また年産10万トンの鉄チタン石(ilminite)処理施設を設ける可能性を研究している。しかし鉄チタン石の性状が異なることから単一の精錬施設を設けるのは困難な可能性がある。
海外では、南アフリカにおける金とダイアモンドの探査活動に1000クロー(US$2.13億)、タンザニアにおける完全出資金探査会社の設立に300クロー、マダガスカルにおける金採掘事業に300クロー、ナミビアにおける事業に200クローをそれぞれ投資する。タンザニア／マダガスカル／ナミビアにおけるプロジェクトに関しては既に探査開発鉱区をリースしている。
ＮＭＤＣ取締役会は1500クローの起債計画を含む上記拡張プロジェクトを既に承認している。同社としては当面内部資金によりこれらのプロジェクト経費を賄う方針と言う。