SEAnews 2001-09-28 ArtNo.27186

【ムンバイ】Bharti Enterprisesグループ傘下のBharti Teletech Limited(BTL)は、中国における携帯電話機の合弁製造を計画している。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが9月27日伝えたところによれば、ＢＴＬのV J Prakash重役(ED/CEO)はコードレス・フォーン新モデル“Walkphone”の発売記者会の席上、以上の消息を語った。それによると、中国における合弁製造を検討するに至ったのは、活発な中国製品の密輸入／携帯電話の輸入関税／インフラストラクチャーの3要因を配慮したため。同計画の主要な目的は、大多数の国民に受け入れられる携帯電話をインド市場に提供することにある。中国における合弁事業は、同社が選択し得るオプションの1つだが、現在のマーケット・コンディションを配慮するなら、新工場を設けるのは賢明ではない。
ＢＴＬは約60クロー(US$1250万)を投じて現在の年間500万ユニットの携帯電話製造能力を2005年までに1000万ユニットに拡大する。同社はこれまでに65クローを投じ、パンジャブ州Ludhiana、ハリヤナ州Gurgaon、そしてGoaに製造施設を設けて来た。同社の製品には送信者のＩＤを識別するハイエンド・フォーン／2ライン・コードレス・フォーン／Ｅメール対応フォーンが含まれ、ハイエンド・フォーンの製造では中国のRockway Industriesと相手先商標製造(OEM)契約を結んでいる。国内市場向けにＣＤＭＡ／ＧＳＭベースの携帯電話を製造することも検討している。
この日お披露目されたWalkphoneは、インター・トランスファー・キャパシティーを通じ他の3つのコードレス端末をサポートできる他、1回の充電で連続8時間使用でき、スタンド・バイ・タイムは7日間に及ぶ。またデジタル・セキュリティー・コーディング、マルチ・チャンネル・オート・スキャン等の機能を備えている。同社は月間少なくとも1万ユニットの販売を目指している。昨年145クロー(US$3021万)の売上を実現した同社は、今会計年度は175クロー(US$3647万)の達成を図る。
インド携帯電話市場の30％のシェアを占め、株式公開の可能性も検討するＢＴＬは、新会社Bharti Infotrackを設立、コール・センター・ビジネスにも乗り出している。