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2001-10-23 ArtNo.27403
◆過剰供給がアルミ会社のマージン圧迫
【ムンバイ】インド国内アルミ会社の売上は、国際市場における需要軟化を背景に下降曲線を辿っており、マージンも下方圧力を受けている。
エコノミック・タイムズが10月20日、業界アナリストらの言を引用し伝えたところによると、Hindustan Aluminium Company Ltd(HINDALCO)/Bharat Aluminium Company Ltd(BALCO)/National Aluminium Company (Nalco)等、国内の主要アルミ会社は10月1日のトン当たり1500ルピーの値下げで打撃を受けたが、引き続く需要低迷でこれら企業のマージンは一層の圧力を受けるものと見られる。大部分のアルミ一次生産会社の今年第2四半期の売上は昨年同期を下回る見通しで、世界第2のアルミ会社Alcanも先週木曜、今年の西側諸国のアルミ需要が過去20年来最悪の4.7%の落ち込みを見ると予想した。Alcanは米国におけるアルミ需要の減退から世界的に約3640人の人員を整理する方針も合わせて発表した。
こうした世界的な需要軟化は、インド・アルミ会社の輸出にも影響を及ぼす見通しで、既にアルミ一次生産会社の在庫レベルは15日分から1ヶ月に拡大している。
民営化に伴う労使紛争の後遺症を克服したBALCOの設備稼働率アップも国内供給の過剰に拍車をかけるものと見られる。ちなみにNALCOが国内販売ばかりでなく輸出も重視しているのに対し、HINDALCOとBALCOは主要な国内プレーヤーで、生産品目も似通っている。
自動車産業や航空産業等の主要なアルミ消費部門の需要が減退したことも、アルミ一次生産会社の販売に影響を与えている。国内自動車会社の売上は平均15%下降した。
ロンドン金属取引所(LME)のトン当たりアルミ価格は1ヶ月前の1500米ドルから1300米ドル未満に下降しており、業界筋は一層の下降を予想している。リセッションに対する懸念が高まっているが、アナリストによると、アルミ会社は手持ちの契約が存在するため、実際の影響が目にされるのは、暫く後になると言う。
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