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2001-10-25 ArtNo.27409
◆中央銀行、景気浮揚目指し公定歩合/現金準備率引き下げ
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は22日、公定歩合(Bank Rate)を1973年以来最低の6.5%(これまでは7.0%)に50ベイシス・ポイント引き下げるとともに、現金準備率(CRR)も2段階に分け、合計200ベイシス・ポイント引き下げる(11月3日5.75%/12月29日5.5%)と発表、金融市場全体を呆然とさせた。CRRの200ベイシス・ポイント引き下げは前代未聞の大幅引き下げと言う。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが10月23日伝えたところによれば、RBIのBimal Jalan総裁は金融体系の構造的改革と通貨措置を通じて沈滞した国内経済を活性化させる方針を明らかにする一方、大胆な現金準備率と公定歩合の引き下げは、『状況が現行政策の変更を正当化する場合にのみ中央銀行が採用し得る短期的な劇的措置』と述べ、中央銀行の役割に限界があることを改めて確認した。
公定歩合引き下げは、商業銀行やその他の金融機関の貸出金利引き下げを誘導するもので、低金利体制への移行のシグナルと見なされ、既に低水準の預金金利にも一層の下方圧力がかかる見通しだ。
また2段階にわたる現金準備率の引き下げにより、合計8000クロー(US$16.67億)の流動性が銀行体系に注入される。この内6000クローは11月3日の第1段階の引き下げにより注入される。中央銀行はまた銀行の現金準備に対して中央銀行が支払う利子を6%から6.5%に引き上げた。これにより商業銀行に約1000クローの流動性が別途注入され、実質現金準備率の一層の引き下げを意味する。
ジャラン総裁は、現金準備率の引き下げは、最終的に3%台にまでカットすることも想定したより広範な構造改革の一環と述べる一方、こうした通貨政策は比較的短期間に再修正される可能性が有ると示唆、銀行、ディーラー、その他の市場参加者にポートフォリオ管理を慎重に行うよう警鐘した。
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