SEAnews 2001-12-17 ArtNo.27830

【バンガロール】最近、事業本部をデリーからカルナタカ州バンガロールに移した地元の指導的ハーバル・ヘルスケア会社Himalaya Drug Company Ltd(HDCL)は、技術移転を通じ米国と欧州にオフショア製造施設を設ける野心的なグローバライゼーション計画を発表した。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが12月13日、ＨＤＣＬのRavi Prasad社長兼ＣＥＯの記者会見の談話を引用し報じたところによれば、既に米国とアラブ首長国連邦(UAE)にオフィスを設け、アフリカ、欧州、南アメリカにマーケッティング合弁会社を有する同社は近くＵＡＥにおける製造業務を開始する。ＵＡＥでは、地元パートナーに対する技術移転を通じ当面湾岸諸国向けヘルスケア／パーソナルケア製品の製造を手掛ける。
昨年は200クロー(US$4162万)をマーク、今年(2001-02)は250クロー(US$5203万)が見込まれるＨＤＣＬの営業額は、事業のグローバル化を通じ5年内に500クロー(US$1.04億)に拡大する見通しだ。輸出売上の営業額に占める比率は現在の12％から2007年には50％に拡大、製造合弁のアレンジは東欧、アフリカ、南アメリカ、極東を含む17カ国に拡大される。ちなみにハーバル・ヘルスケア製品の国際市場規模は500億米ドルと見積もられる。
同社のベスト・セラー・ブランドの1つ“Liv.52”は8年前にスイス保健局の認可を取得、それ以来、スイス保健当局から認可された唯一のインディアン・ブランドの地位を維持している。
ＨＤＣＬが設けた国内最大の錠剤表面処理施設は週5日、1日2交替で毎日1000万錠の錠剤を製造している。ＨＤＣＬは一部の製品の製造をバンガロール拠点の企業に委ねることも検討している。この他、グローバル化の一環として薬品グレードのヘルスケア／パーソナルケア製品を製造、マーケッティングにも直接参加し、国際的規模の臨床研究や、ディストリビューション・チャンネル及び技術移転の拡大を図ると言う。