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2002-01-08 ArtNo.27913
◆イスパット、新省エネ技術でHRコイル製造コストを大幅に削減
【ムンバイ】地場大手鉄鋼会社Ispat Industries Ltd (IIL)は独自開発した熱処理プロセスを通じて熱間圧延(HR)コイルのトン当たり製造コストを少なくとも2000ルピー(US$41.43)削減することに成功した。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが1月5/7日報じたところによれば、通常アーク炉では鉄鋼1トン当たり550~600ユニットの電力が消費され、そのコストは2200~2400ルピーに達するが、高炉で生産された溶銑を直接アーク炉(electric arc furnace)の原料として100%使用することにより、アーク炉における電力消費をほとんど皆無にすることができる。このためトン当たり少なくとも2000ルピーの電力コストを節約できる。
新技術ではまた約20%の海綿鉄が用いられるが、酸素とともに注入された常温の海綿鉄は溶銑の熱により溶解されるため、ここでも電力消費が回避される。
IILは年産300万トンのHRコイル製造プロジェクトの最終段階の工事を進めているが、過去数年間にプロジェクト・コストは50%以上アップ、加えて独自の発電施設も設けることができなかったことから、IILのHRコイル製造コストはトン当たり1万500ルピーと、最もハイ・コストな部類に属している。しかし、マハラシュトラ州Raigad県Dolviの工場に導入した新技術によりIILは世界的に最も低コストな鉄鋼メーカーに変身する見通しで、新技術から受ける恩恵は極めて大きいと言う。
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