SEAnews 2002-01-10 ArtNo.27925

【ニューデリー】インド証券取引局(SEBI)から3年間にわたり資本市場へのアクセスを禁じられたにも関わらず、Sterlite Industries Ltd(SIL)は、傘下に収めたBharat Aluminium Company (Balco)に5000クロー(US$10.36億)を注入、チャッティースガル州Korbaのアルミ精錬施設の年産能力を現在の10万トンから向こう3年間に30万トンに拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが1月7日伝えたところによれば、ＳＩＬのTarun Jain財務担当副社長は同紙に以上の計画を明らかにした。
Jain氏は「投資資金の一部はBALCOの内部資金で賄われる」と語ったが、資金調達の詳細は明らかにしなかった。同氏によると、BALCOは今会計年度、キャッシュ・プロフィットを計上、2002－03年には250～300クロー(US$5179万-6215万)の利益が見込める。目下Korba工場の稼働率は約80％で、2002年3月までに100％の稼働率が実現されると言う。
ＳＩＬがBalcoの51％の政府持分を買収した2001年3月からKorba工場の労働者5500人以上が67日間にわたりストライキを行ったことから408の坩堝が凝結、使用不能に陥った。このため、同社は200クローを投じて復旧を図って来た。
一方、昨年8月に締め切られた依願退職スキームには6500人の労働者中1600人が応募したが、経営陣は依願退職者に対する最終方針は組織再編の完了後に下す方針だ。最近、労組と5年間の賃金協定を締結したBALCOは、資金繰りの困難に関わらず、従業員に対する約束は全て履行して来たと言う。