SEAnews 2002-01-31 ArtNo.28087

【ニューデリー】ソニーはコンピューター関連の記憶装置や表示装置市場の開拓に本腰を入れる狙いからマハラシュトラ州ムンバイ拠点のRashi Peripheralsをディストリビューターに指名した。
デカン・ヘラルドが1月30日伝えたところによると、シンガポールをベースにするSony Electronicsのイワタ・シゲル氏は29日記者会見し、Rashi Peripheralsとのタイアップを発表するとともに、2005年までにインドにおけるＩＴ周辺機器の年間売上を5000万米ドルに拡大する計画を明らかにした。それによるとインドＰＣ(ﾊﾟｰｿﾅﾙ･ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ)モニター及び記憶装置市場におけるソニーのシェアは10％にも満たないが、全国に支店22／再販業者3500以上のネットワークを展開するRashiとの提携を通じ、向こう3年内に大幅なシェアの拡大を目指す。
これ以前にはシンガポール拠点の輸出業者を通じてインド市場の開拓を図ったが、さしたる成果が上がらなかったため、インドＩＴ周辺機器市場に強力なプレゼンスを有するRashiと提携した。既存のSony Indiaは一般消費者を主要な顧客としており、Rashiは情報技術(IT)再販業者を対象にその製品を販売するため、両者間に利害の対立は生じない。
ソニーは1.44ＭＢから4.2ＴＢまでの記憶装置や、ＣＤ－Ｒｏｍドライブ、ＣＤライター、ＰＣモニターをインド市場に投入する他、記憶装置やモニターの最新モデルを大幅に値下げ、全国各地でロードショーも開催、積極的な販促活動を展開すると言う。