SEAnews 2002-02-08 ArtNo.28164

【ニューデリー】年商1万3000クロー(US$26.93億)の消費者用電子産業は、昨年の深刻な業況不振に続き、今会計年度もほぼ横這いの低調な成績に終わる見通しだが、2002－03年には市況の回復が見込めると言う。
ビジネス・スタンダードが2月5日、消費者用電子／ＴＶ製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)の最新レポートを引用し伝えたところによると、2001年のカラー・テレビジョン(CTV)販売は前年比6～8％、35万台ほど拡大したが、2002年には15％の成長が見込める。これは、今年4月からサッカー・ワールド・カップ・トーナメントがスタートする他、クリケットのワールド・カップ・シリーズも2003年初に開始されるためで、今年末にかけてＣＴＶ販売の増加が見込める。
エアコン市場は2001年には好調な成長が予想されたが、短く、涼しいサマー・シーズンに祟られ、前年比僅か6万5000台の伸びにとどまった。しかし2002－03年には、20％の成長が予想される。CetmaのSuresh Khanna事務局長によると、エアコンは今や中産階級にとっても必需品になっており、加えてスモール・オフィス・コンセプトがエアコン需要に弾みをつける見通しだ。
2001年の洗濯機と冷蔵庫の売れ行きは沈滞したが、2002年には10％の成長が見込める。電力供給網の未整備が主要なネックになっているが、電力部門の再編により同部門の成長に弾みがつくものと見られる。
電子レンジの市場規模は17万5000台と依然小規模だが、年率25－30％の成長が見込める。
Samsung IndiaのR Zutshi副社長によると、Samsung India Electronics Ltdの昨年の消費者用電子製品及び家電製品部門の売上は1350クロー(US$2.8億)を記録したが、今年は1520クロー(US$3.15億)が予想されている。この内家電製品の売上が44％を占める見通しだ。Zutshi氏は「経済の復調は今年下半期以降になるため、販売見通しも控えめにならざるを得ない」とコメントした。