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2002-02-14 ArtNo.28192
◆条鋼価格、供給減に関わらず横這い
【ムンバイ】条鋼は鉄鋼産業の中で唯一僅かながら明るさを保って来たが、昨今の供給減少にも関わらず価格の横ばいが続いている。
エコノミック・タイムズが1月11日伝えたところによると、条鋼原料の主要な供給源になっているグジャラート州Alangの船舶解体工場で解体される船舶が大幅に減少しているにも関わらず、過去1ヶ月鋳塊価格は低空飛行を続けており、回復する兆しは見られない。鋼線(wire rod)、鉄筋(re-bar)、ストランド(strand)、丸棒(round)、建築用鋼材(structural)等から成る条鋼は建設部門やインフラ部門で主に用いられている。ベース・グレード・ペンシル・インゴットのトン当たり価格は昨年5月の1万3000ルピーから現在の1万900ルピーに下降した。アナリストは再生可能なスクラップの在庫水準が下降するに従って価格は回復するものと予想していた。
しかしこれまで月間80隻以上の船舶を解体、25万トン以上の再生可能スクラップを産出していたAlangの工場の操業レベルが、月間50隻/15万トンまで下降したにも関わらず、鋳鋼価格に変化は見られず、かえって船舶の価格が1LDT(軽貨排水量:light displacement tonnage)当たり140米ドルから120米ドルに値下がりしている。
消息筋によると、北部市場における鉄鋼半完成品の在庫が増加している。この種の半完成品は、有る程度、再生可能なスクラップの代替原料にもなるため、価格に下方圧力をかける要因になっている。鉄鋼製品の中枢とも言われるデリー近郊、Mandi Gobindgarhでは半完成品の在庫が増加していると言われ、このことがKanpur/Ghaziabad/Ludhianaの北部ベルト地域全体の市況に影響を及ぼしている。
これ以前には熱間圧延コイル(HRC)の大幅な値下がりから、鋼板メーカーが続々条鋼の製造にシフトしたことから条鋼市況が軟化した経緯も有る。
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