【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)は、世界最大規模のタンカー用船契約者に数えられるShipping Corporation of India Ltd(SCI)の政府持分買収を目指しているもようで、2月18日の締め切り期限までに入札意向書(EOI:expression of interest)を提出するものと見られる。
エコノミック・タイムズが2月13日、消息筋の言として伝えたところによれば、ＲＩＬは様々なオプションを検討しており、まだ最終決定を下していない。ＲＩＬがＳＣＩ入札に際して外国企業と合弁を組むことも考えられ、タンカーを除く船舶の経営は外国パートナーに任せる可能性が有る。入札条件は外国企業が最大25％のシェアを占めることを認めている。
ＲＩＬはガス運搬船3隻と旧式な化学品タンカー1隻を含む小型船舶20隻(他の大部分はタグ・ボートと艀)を保持し、これらの船舶を貯蔵用途とMumbai／Hazira／Kandla間の短距離輸送に供している。ＳＣＩ権益買収の目的は、石油化学事業の後方統合化を図ることにある。
政府が海運会社に重量税(tonnage tax)か、法人税の何れかを選択するオプションを認める可能性が予想されているが、この種の税制が採用されるならＲＩＬは、ＳＣＩ権益買収後、その恩恵を享受できると言う。