SEAnews 2002-03-21 ArtNo.28450

【ムンバイ】世界で最も急成長を遂げ年商121億米ドルの電子製造サービス会社Flextronicsとナスダック登録の年商3億米ドルのESS Technologiesは、アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点の半導体デザイン会社MosChip Semiconductors Ltdの、それぞれ4.58％と9.16％のシェア買収を決めた。
エコノミック・タイムズが3月18日報じたところによると、Flextronicsは80万株と25万ワラント(18ｹ月内に株式に転換可能)を、またＥＳＳＴは160万株と50万ワラントを、それぞれ1株30ルピーで買い取る。一方、既にMosChipの145万株を保持するUTI Venture Fundは、新たに8.94％のシェアに相当する株式とワラントを買い足す。
MosChipはそれ自身ウエハーの製造施設を持たない、いわゆるファブレス・チップ・デザイン会社のため、電子製造サービス会社のFlextronicsの出資を得たことは特筆に値する。ＥＭＳ企業としてはSolectronやCelesticsの方がFlextronicsより大きいが、Flextronicsは企業買収を通じ、これら2社より急速な成長を遂げている。Flextronicsが取得したシェアは5％を下回るため、証券取引所に報告する義務がない。
一方、MosChipはその知的財産のライセンスをESSTに提供するとともに、請負契約ベースでＥＳＳＴのために新製品のデザインを引き受けている。