SEAnews 2002-05-28 ArtNo.28905

【バンガロール】インド最大のソフトウェア輸出業者、Tata Consultancy Services (TCS)は世界の情報技術(IT)産業が低迷しているにも関わらず、今年も昨年と同レベルの2000～2500人の専門家を新規雇用する計画だ。
デカン・ヘラルドが5月24日報じたところによると、ＴＣＳのS Ramadorai重役(CEO)は23日記者会見し以上の計画を語った。それによると、既に雇用が内定したものに対してこれを取り消したり、採用を延期したりすることはない。ケララ州Tiruvananthapuramのセンターでは目下新規採用者に訓練が施されている。インド以外の開発センターで雇用された専門家は何れも二言語を用いる能力を備えており、今年は少数のドメイン・エキスパートも雇用する計画だ。
最近、メルボルンにデベロプメント・センターを設けたＴＣＳは、日本に同様のセンターを設けることを計画している。米国は引き続き主要市場だが、ＴＣＳは同時に欧州、ラテン・アメリカ、アジア太平洋地域におけるビジネス機会の開拓に本腰を入れる。
ＴＣＳは最近フランスの銀行Societe Generaleと、金融ソフトウェア“Quartz”の据え付けに関わる数百万ドルの契約を結んだが、同社はこの他にも過去12ヶ月間に15社にQuartzを売り込んでおり、今年は20～25％増しの営業額を見込んでいると言う。