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2002-06-17 ArtNo.29051
◆SAIL、鉄鉱石の輸出市場開拓
【コルカタ】Steel Authority of India Ltd (SAIL)の原材料部(RMD:raw materials division)は鉄鉱石の輸出市場開拓に乗り出した。
インディアン・エクスプレスが6月13日、SAILのS Panigrahy重役(RMD担当ED)の言として報じたところによると、中国や東欧を含む海外の一部の企業が既にSAILの粉鉱石(iron ore fines)に注目している。同鉱石には59~62.5%の鉄分が含まれている。オリッサ州とジャールカンド州に位置するRMDの鉱山で産出される塊鉱(Lump)には鉄分が62~65%含まれており、これは引き続き社内で使用される。これらの地域の鉱山で産出される鉱石の鉄分含有率は、マドヤプラデシュ州Bailadila鉱山の鉄鉱石に次ぎ、国内で2番目に高い。
RMDは2001-02年度には、Bokaro/Durgapur/Rourkela3プラントに1000万トン以上の塊鉱と粉鉱石を納入した。これら3工場の年間鉄鉱石需要は、2001-02年度に関しては各380万トン、340万トン、300万トンだった。SAIL傘下のBhilai Steel Plantは独自の鉱山を保持しているため、RMDの鉄鉱石納入先に含まれていない。
RMDが直面する第1の試練は、Bokaro/Durgapur/Rourkelaプラントが合計830万トンの熔銑製造を目指しており、そのため1370万トンの鉄鉱石を必要としていること。RMDは同ニーズに応じるために生産量を15%、出荷量を18%、それぞれ拡大せねばならない。
第2の試練は鉄鉱石の高い鉄分含有率を維持することで、第3の試練は鉄鉱石の生産コストを一層引き下げること。
RMDは、SAILが必要とする鉄鉱石のニーズに応じ、同時に余剰を輸出する長期戦略を立案している。このためオリッサ州Sundargarh県のBarsua鉱山や、同州Keonjhar県のBolani鉱山(ジャールカンド州境付近)の開発が加速されている。Bolani鉱山の年産能力は、荷役・出荷施設のアップグレードを通じて拡張され、Barsua鉱山の有用化(Beneficiation:廃鉱石から有用鉱石を分離する)施設もアップグレードされる。
ちなみにRMDの今年初2ヶ月の生産量は2%、出荷量は7%拡大したと言う。
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