SEAnews 2002-06-21 ArtNo.29093

【ニューデリー】インド政府は今年8月にShipping Corporation of India(SCI)持分(51%)の価格入札を募集、向こう4ヶ月間以内にＳＣＩの民営化を完了させる見通しだ。
エコノミック・タイムズが6月20日伝えたところによると、Ved Prakash Goyal海運相は最近の記者会見の席上、「ＳＣＩ政府持分の入札希望者は既にデュー・ディリジェンスを完了しており、ＳＣＩの民営化は3－4ヶ月で完了するだろう」と語った。同相はそれ以上の詳細を明らかにすることを避けたが、観測筋は価格入札が8月に行われるものと見ている。
入札を予定しているのは、1)Essar Shipping／2)Great Eastern Shipping Company (Gesco)／3)Indian Farmers Fertilisers Cooperative(Iffco)-Krishak Bharti Cooperative(Kribhco)／4)Aban Loyd- Qatar Shipping Company／5)Malaysia International Shipping Corporation (MISC)／6)Sterlite Industriesの6社(ﾁｰﾑ)。
外国企業は地元企業とインドに新会社(SPV:special purpose vehicle)を設立して入札に参加することになる。ＳＰＶの支配権益は地元企業により掌握されねばならないため、外国企業のＳＣＩ持分は25％を超えることはない。51％の政府持分の落札者はさらに20％のシェアを公開買い付けすることになるが、これもＳＰＶを通じて行われる。
政府は現在ＳＣＩの80.12％のシェアを保持している。この他に信託会社が8.88％、United Trust of Indiaが7.22％、銀行・金融機関が3.44％、外国機関投資家(FII)が0.64％、民間法人が2.24％、一般投資家が4.03％のシェアを握っている(合計すると政府持分以外のシェアが26.47%になり、計算が合わない)。
外国海運会社2社、MISC BhdとQatar Shipping Companyの内、後者はAban Loydを地元パートナーにしているが、ＭＩＳＣはまだ地元パートナーの社名を明らかにしていない。
政府は、SBI CapsとLazard India LtdをＳＣＩ政府持分売却計画の顧問に指名している。